開放されたドアから学生の机が並ぶその奥に、きらきらと光る
オブジェ。学生に促され歩を進め、次回のゲストをお願いして
いる岩崎さんにご挨拶。なんと件のオブジェは岩崎さんの作品
だという。
写真をご覧いただきたい。
岩崎氏は前記研究室を主催されている科学者である。しかし、
その活動は、バクテリアの体内時計をはじめとする実験科学の
みならず、文化誌、美術創作に及ぶ。自然科学とは異なる側面
を持つ文化誌研究や美術創作を通じて、それぞれの特性が浮き
彫りにされ、またそれらを批判的に観ることで各々の活動が深
みを増すという。
さて、今回のテーマは「細胞を創る」。昨年来、iPS細胞
の研究報告が相次ぎ、オールジャパンで研究を推進する仕組み
が構築されつつある。先月末、文科省専門委員会は、iPS細
胞から生殖細胞を作製する研究について基本的に認める方針で
合意した。しかし、受精卵を作ることには賛否両論があり合意
形成はなされていない。何をもって細胞を作るというのか、ど
こまで許されるのか、解析に加えて創造という段階を迎えた生
命科学の研究。課題を整理し実践することの重要性がこれまで
にもまして高まっている。課題を発掘すること、解決手法の探
しかたについて、生命科学が直面している課題を材料に、複数
のトラックを通じて課題に取り組む岩崎さんとともに今回のカ
フェで考えてみたい。
(文:科学ひろばサイエンスカフェ 穴吹智子)
☆ ☆ ☆
詳しくはこちら


